AIで建てた工場に、総組立図から起こしたCNC旋盤を据えて回す──寸法どおりの3Dと、チャックが回る10秒動画|Claude×Fusion×Blender

公開の総組立図から寸法どおりに起こしたCNC旋盤の3Dモデル 前面ガラス越しにチャックとタレット 暗いスタジオ CAD

机の上で、架空の工場を一台ずつ建てている。寸法を正確に出すFusion 360、絵と動画にするBlender、その二つを言葉で動かすClaudeだけで作る、実在しない工場だ。今回はそこに、メーカーが公開しているCNC旋盤の総組立図を題材に、寸法どおりの旋盤を起こし、チャックを回して刃物台を送る動画にした。社名や型式は伏せ、図面そのものも載せない。あくまで寸法を読む題材としてだけ使う。

公開の総組立図から寸法どおりに起こしたCNC旋盤の3Dモデル。前面ガラス越しにチャックとタレットが見える
メーカーが公開しているCNC旋盤の総組立図から、寸法どおりに起こした3Dモデル。前面のガラス越しに、回るチャックと刃物台が見える

公開の総組立図1枚を、寸法どおりに起こす

出発点は、メーカーが公開しているA3の総組立図1枚だ。正面図・平面図・側面図と、機械を四方から描いた図面には、たくさんの寸法が書き込まれている。これを画像にして、数字を一つずつ拾っていく。

全長はおよそ6メートル、奥行きは約2.5メートル、主軸の中心は床から1165ミリ。こうした全体の寸法は図面に明記されている。一方で、チャックの直径や刃物台の細かな位置までは載っていないことが多い。そこは読み取った全体の寸法に収まるように振り分けて組み立てる。図面から立体を起こすときの、現実的な進め方だ。

27の部品を積み上げて「機械」にする

旋盤は一個の塊ではない。主軸頭とチャック、刃物を並べたタレット、反対側で材料を支える心押し台、駆動モーター、操作画面のついたNCペンダント、前面のガラス扉、切りくずを運ぶチップコンベヤ──。図面の各ビューを舐めるように見て、抜けがないように部品を一つずつ数え上げ、最終的に27のパーツを積み上げた。

前面はあえてガラス扉にした。実機のように箱で閉じてしまうと中が見えないが、ガラスにすれば「閉じた完成形」と「中の動きが見える」を両立できる。発光する画面の色は、赤を避けてティールで統一している。

10秒アニメから抜き出した6コマ。チャックが回り、刃物台がベッドを送る
10秒の動画から抜き出した6コマ。主軸のチャックが回り、刃物台がベッドに沿って送られていく

チャックを回し、刃物台を送る

動かすのは二か所。材料をつかむチャックは主軸の軸を中心に回り続け、刃物を載せた刃物台はベッドに沿って前後に送られ、横方向の送りで切り込む。旋盤の加工そのものの動きだ。回るチャックの爪をティールにしてあるので、回転していることがひと目で分かる

ここで一つ引っかかった。使っているBlenderは動画を直接書き出せない設定で、さらに連続回転を滑らかにする指定が新しいバージョンで効かなくなっていた。そこで回転は等間隔のコマで割り付け、静止画を1枚ずつ描いてから別のツールでつないで動画にした。BGMは簡単な和音を自分で合成し、小さな音で添えている(著作権フリー)。

10秒の動画(小さな音でBGMを添えています)。チャックが回り、刃物台がベッドを送り、クロス送りで切り込むまで

補足:総組立図のような全体図は、外形の寸法は丁寧でも、内部の細かな寸法までは書かれていないことが多い。だからこそ読める寸法は一つずつ全部確認し、組んだ立体の縦・横・高さが図面の数字と合っているかを機械的に突き合わせる。これを最初に徹底すると、後から「寸法が違う」「部品が足りない」と作り直す手戻りが消える。

架空の工場に、ほかの機械と並べる

架空の工場に並んだ6台の機械。CNC旋盤2台・立形マシニングセンタ・協働ロボット・ボール盤と、今回の大型CNC旋盤
同じ工場に、今回の大型CNC旋盤を据えたところ。左からCNC旋盤2台、中央が今回の旋盤、右に立形マシニングセンタ・協働ロボット・ボール盤が並ぶ

この旋盤を、すでに作ってある架空の工場に据え、ほかの機械と並べた。横に立つのはCNC旋盤2台、背の高い立形マシニングセンタ、協働ロボット、ボール盤。寸法は実物どおりなので、6メートル級のこの旋盤がいちばん大きい。機械同士が重ならないよう自動で整列させ、足元にはぶたまると白ロボを置いた。

図面が「動く立体」になった

公開されている総組立図から、寸法の合う3Dを起こし、加工の動きをつけ、音まで添える。ここまでを、Claudeとの共同作業で一度に通せた。営業で20年見てきた図面が、机の上で動く立体になった瞬間だ。

次は、並んだ機械を一斉に動かして、工場が稼働する映像にしたい。図面を読み、寸法どおりに起こし、動かしてつなげる。その積み重ねを、これからも一本ずつ記録していく。

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