AIで建てた工場を、カメラで一周する──7台の機械を一つのシーンに集め、巡る動画にする|Claude×Fusion×Blender

パステル調の架空工場に並ぶ7台の機械とマスコットのぶたまると白ロボ おしゃれな壁と採光窓 CAD

机の上で、架空の工場を一台ずつ建てている。寸法を正確に出すFusion 360、絵と動画にするBlender、その二つを言葉で動かすClaudeだけで作る、実在しない工場だ。これまで旋盤やマシニングセンタ、ボール盤、協働ロボット、研削盤を一台ずつ据えてきた。今回足すのは新しい機械ではない。これまで作った全部を一つのシーンに集め、カメラで工場を一周する動画づくりに取りかかった。その第一歩を記録する。

金属調の架空工場。引きの構図で7台の機械が壁ぎわに一列に並ぶ
これまで一台ずつ作ってきた機械を、一つの工場に集めた。カメラはこの引きの構図から始まり、列に沿って近づいていく

七台の機械を、一つの工場に集める

これまで機械は一台ずつ別々に作り、別々に絵にしてきた。今回は7台──旋盤の仲間、刃物で削るマシニングセンタ、穴をあけるボール盤、腕を持つ協働ロボット、面を仕上げる研削盤を、一枚の床に並べる。並べるときに大事なのは大きさの比率だ。各機械に実物の寸法を持たせ、機械同士が重ならない位置へ自動で整列させた。中央の大きな機械はおよそ6メートルのCNC旋盤で、ほかの機械との背丈の違いがそのまま出る。背景の壁も、ティールの帯を一本通した落ち着いた内装にし、採光窓を入れた。

カメラを、工場に通す

この動画の主役は、機械の動きではなくカメラの動きだ。まず引いた構図で工場全体を見せ、そこから機械の列に沿って横に流し、一台ずつ近づいては離れていく。カメラには常に注視点を持たせ、どこを向くかを時間に沿って指定した。最後はまた引いて全体を映して終わる。約25秒、工場の前を通り抜ける視点になる。いちばん背の高い6メートル級の旋盤が見切れないよう、カメラの高さと距離はその機械を基準に決めた。

25秒のウォークスルー(小さな音でBGMを添えています)。カメラが工場を一周し、7台の機械の前を通り抜ける。機械はまだ止まっていて、動かすのは次の段から

長い動画を、途中で落ちても作り切る

1080pの絵を750枚描く。1枚およそ10秒として、通しで2時間近い。これを一度に描こうとすると、途中で通信が切れて止まる。そこで30枚ずつの小分けにして描き、すでに描けた絵は飛ばす仕組みにした。実際、今回は720枚目で一度止まったが、同じ命令をもう一度流すだけで残りの30枚だけを描き足し、完成までこぎ着けた。最後に静止画をつないで一本の動画にし、和音のBGMを小さな音で添えている(著作権フリー)。

補足:長い動画を一気に作らず、短い区切りに分けて少しずつ描く作り方を、ここでは小分け描きと呼んでいる。途中で止まっても、描き終わった分はもう一度描き直さない。再開すれば残りだけを描き足すので、作業が長いほど失敗に強くなる。

なぜ「段階」で作るのか

今回の動画は、カメラは動くが機械はまだ止まっている。これは意図して止めている。全機を同時に動かすには、機械ごとの「動く部品」をまとめて扱う共通の土台が要る。そこをいきなり作り込むと、うまくいかないときに原因が見えなくなる。だから先に「カメラが巡るだけ」の版を完成させ、いちばんこわい部分──長い動画を最後まで焼き切ること──を先に片づけた。次の段では、すでに動かせる3台(旋盤・研削盤・協働ロボット)を巡回中に動かす。その次で、残りの機械にも動きをつけ、全機が同時に動く工場にする。

架空工場の機械の列。右に6メートル級の大型CNC旋盤、手前にボール盤や協働ロボット
巡回の後半。右の大きな機械が6メートル級のCNC旋盤で、手前の機械との大きさの違いは実物の寸法どおり

営業で20年見てきた機械たちが、机の上で一つの工場になり、その中をカメラが歩く。図面がなくても、機械の役割と寸法の見当さえつけば、こうして一台ずつ起こし、最後に一つの風景にまとめられる。次は、この工場を動かす。また一段ずつ記録していく。

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