この記事のまとめ(読了2分)
– PLCラダー図にChatGPTを使うと、設計・解読・トラブル分析・教育の4工程で大幅な時短ができます。
– 現場で本当に効いた5つのプロンプト:①コメント自動生成 ②回路設計補助 ③エラー診断 ④新人教育解説 ⑤メーカー間文法差吸収
– 大事なのは「ChatGPTにラダー図を完全自動化させる」のではなく「人間の判断を加速させる相棒として使う」という割り切り。
– 独学でプロンプトを試行錯誤するより、体系的にスキルを学ぶほうが圧倒的に近道です。
製造現場20年、中小企業のDX支援を3社で経験してきたぶたまる🐷です。
「ChatGPTがPLCラダー図に使えるって聞くけど、実際どう使うの?」「試してみたけど精度が低くて結局自分で書き直した」――製造業の制御エンジニアから、こうした相談がここ1年で急増しています。
正直に言うと、ChatGPTにラダー図を完全自動生成させるのはまだ難しいです。でも、正しく役割分担すれば設計工数を3〜5割削減できます。これが現場20年×3社のDX支援で出した結論。
このガイドでは、現場で本当に使えた5つのプロンプトを、コピペで使える形でまとめました。
※効果には個人差があります。本記事は2026年5月時点の情報を元に作成しています。
このガイドで分かること
- PLCラダー図にChatGPTを使うべき3つの理由と限界
- 現場で本当に効いた5つの実用プロンプト(コピペOK)
- ChatGPTが間違えやすい命令語と回避策
- プロンプトを社内で型として標準化するコツ
- 独学では限界がある領域と、体系的に学ぶ最短ルート
なぜPLCラダー図にChatGPTを使うべきなのか
「ラダー図は専用ソフトで書くもの」と思考停止していませんか? ChatGPT併用で効率が桁違いに変わります。
理由①:ラダー図の「説明文化」が一瞬
既存のラダー図を「コメント付きで解説して」と投げるだけで、回路の動作が文章化されます。これだけで新人引き継ぎ・社内展開・客先説明が圧倒的に楽になります。
理由②:要件→回路構造のたたき台が一瞬で出る
「タイマーで5秒後にバルブを開く」→ChatGPTに条件を投げればラダー図の構造案が即出ます。ゼロから考える時間が9割削減。
理由③:トラブル時の初動切り分けが早い
「●●が動かない、X1がONにならない」と症状を投げるだけで、原因候補のリストが返ってきます。初動の調査時間が1/3に。
ただし限界もある
- 完全に正確なラダー図をChatGPTが生成するのはまだ無理(誤った命令語・存在しない接点を出すことあり)
- メーカー固有命令(三菱SFCDなど)の細部は要確認
- 安全回路・インターロックは必ず人間が最終確認
→ ChatGPTを「判断を加速させる相棒」と位置付けるのが現実解。
5つの実用プロンプト

プロンプト①:ラダー図のコメント自動生成

用途:既存ラダー図の動作を説明文化(社内引き継ぎ・客先説明・新人教育)
あなたはPLC制御エンジニアです。以下のラダー図を、現場の作業員にも分かるように
日本語のコメントで説明してください。各ステップごとに「何が起きているか」を1行で。
最後に全体の動作概要を3行で要約してください。
[ラダー図のテキスト形式(命令語ベース)を貼り付け]
例:
LD X0
OUT Y10
LD X1
TMR T0 K50
LD T0
OUT Y11
END
出力例:
ステップ1:入力X0がONになるとY10(モーター)を起動
ステップ2:入力X1がONで5秒タイマーT0をスタート
ステップ3:T0タイムアップ後にY11(バルブ)を開ける
【概要】X0でモーター起動→X1で5秒待機後にバルブ開放。手動運転と自動シーケンスの組み合わせ。
注意点:命令語の解釈ミスがあるので、「コメント案」として確認の上で正式版に。
プロンプト②:タイマー・カウンター回路の設計補助
用途:要件→ラダー図構造のたたき台作成
あなたはPLC制御エンジニアです。以下の動作要件をラダー図の構造案で出力してください。
- 命令語ベースのテキスト形式(LD/OUT/TMR/CTR等)
- 各行に日本語コメント
- 必要なX・Y・T・Cデバイスの定義
- 安全回路(インターロック)の検討点を末尾にメモ
【動作要件】
[要件を箇条書きで5項目以内に整理して投入]
例:
1. スタートボタン(X0)押下でコンベア(Y10)起動
2. ワーク検出センサー(X1)がONで一時停止し、5秒タイマー
3. タイマー完了後、加工装置(Y11)を3秒起動
4. 加工後コンベア再開、合計10個処理でカウントアップ・停止
5. 非常停止ボタン(X9)でいつでも全停止
注意点:安全回路(インターロック)と非常停止は必ず人間が最終確認。ChatGPTは見落としがち。
プロンプト③:エラー診断・トラブル切り分け

用途:症状→原因候補リストの即時生成(初動の調査時間1/3)
あなたはPLC制御エンジニアです。以下の症状から考えられる原因を、可能性が高い順に
5つリストアップしてください。各項目に「確認すべきポイント」も付記してください。
【症状】
[実際の症状を具体的に書く]
例:
- 三菱FX5UのPLCで、X0スイッチをONにしてもY10ランプが点灯しない
- X0自体の入力ランプはONになっている
- プログラム上はLD X0 → OUT Y10 のシンプルな回路
- 昨日まで正常動作、今朝から症状発生
出力例:
- Y10出力デバイス側の配線断(→端子台で導通確認)
- Y10ランプ自体の寿命(→ランプ単体テスト)
- PLC出力端子の故障(→他のYアドレスで動作確認)
- プログラムが上書きされている(→PCで現状プログラム読み込み)
- 出力モジュールのヒューズ切れ(→モジュールLEDとヒューズ確認)
注意点:現場の物理確認は必須。ChatGPTは画面の症状を見ていないので、仮説リストとして使う。
プロンプト④:新人教育用の解説生成

用途:複雑な回路を新人向けにわかりやすく解説(教育担当の負荷軽減)
あなたはPLC制御エンジニアの教育担当です。以下のラダー図を、PLCを学び始めた新人
(3ヶ月目)に説明してください。
ルール:
- 専門用語は最小限、出てきたら必ず脚注
- 「なぜこの命令を使うか」の意図も含める
- 図解で表現できる部分は文章で「絵で言うと…」と補足
- 最後に「この回路で覚えてほしい3つのポイント」をまとめる
[ラダー図テキスト]
出力例:
このラダー図はモーター起動・停止の基本パターンです。
ステップ1:「LD X0」とは「X0という入力スイッチがONになっているか確認」という意味。スイッチを押すボタンと考えてください。
ステップ2:「OUT Y10」は「Y10という出力(モーター)をON」する命令。家のスイッチと電気のような関係です。
【絵で言うと】押ボタン→受信器→モーター回転、というシンプルな流れ。
【覚えてほしい3つのポイント】
1. 入力(X)は外からの信号、出力(Y)はPLCが動かすもの
2. LD命令は条件、OUT命令は結果
3. END命令でプログラム1サイクル終了
注意点:新人の理解度に合わせて「3ヶ月目」「半年目」など具体的に指定するとピンポイントで効く。
プロンプト⑤:メーカー間の文法差吸収(変換補助)

用途:三菱→キーエンス変換、命令語対応表の生成
あなたはPLC制御エンジニアで、複数メーカーの経験があります。以下の三菱PLC(FX5U)の
ラダー図を、キーエンス(KV-8000)相当の命令語に変換してください。
ルール:
- 命令語の対応表を上部に提示
- 各行に「変換のポイント」を1行コメント
- 完全一致しない命令は「近似命令+注意点」を明記
- 安全回路は変換時の差異を特に強調
[三菱PLCラダー図テキスト]
注意点:メーカー固有命令の正確性は必ず公式マニュアルで確認。ChatGPTは惜しいが完璧ではない。
一次情報①:プロンプト下手で1日溶かした実例
🌿 現場ノート①:私が3社で見た「プロンプト下手で1日溶かした失敗」
プロンプトが具体的でないと、ChatGPTは見当違いの回答を出します。
- A社の若手(PLC2年目):「タイマー回路を書いて」と曖昧に投げて、汎用的すぎる例が返ってきて結局1日かけて自分で書き直し
- B社のベテラン:要件をしっかり整理せず投げて、安全回路が抜けた構造案が返ってきて再質問の繰り返し
- C社の若手:「三菱の命令語で」と書かずに投げて、SiemensのSCL言語で出てきて時間ロス
共通する失敗:「メーカー」「命令語形式」「動作要件の具体性」の3つを最初に明記していない。
プロンプト①〜⑤の冒頭に「あなたは○○エンジニアです」という役割定義を必ず入れるのが正解。
ChatGPTが間違えやすい命令語と注意点
私が3社で集めた「ChatGPTが間違えやすいパターン」を整理します。
間違いやすいパターン①:メーカー固有命令の混在
例:三菱の「PLF」(立ち下がり微分)を求めたら、Siemensの「N」エッジ検出が出てくる。
回避策:必ずプロンプトに「メーカー名・機種名」を明記。
間違いやすいパターン②:存在しない接点・命令を捏造
例:「内部リレーM2000を使って」と指定したら、勝手に「M9999」を使った回路が返ってきた。
回避策:プロンプトに「指定したデバイス番号以外を使う場合は必ず注釈」と書く。
間違いやすいパターン③:安全回路・インターロックの省略
例:シンプルな回路に集中するあまり、非常停止・自己保持・インターロックが抜ける。
回避策:プロンプト末尾に「安全回路の検討点を別セクションで明記すること」を必ず入れる。
間違いやすいパターン④:タイマー単位の混乱
例:「5秒タイマー」を「TMR T0 K5」と書く(実際は0.5秒タイマー)。
回避策:「0.1秒単位のK値で記述」など、単位を明示。
一次情報②:現場で本当に使えた「型」
🌿 現場ノート②:3社のDX支援で生き残った「ChatGPT用プロンプト3選」
試行錯誤の結果、3社のDX支援で全現場が継続使用しているのが下記3つ:
- コメント自動生成:100%の現場で毎日使用。新人教育・社内ドキュメント整備で必須
- エラー診断:トラブル時の「とりあえずChatGPTに聞く」が標準化された
- メーカー間変換:複数メーカーの仕事をする会社で爆発的に効く
逆に、回路設計補助は「最終確認の手間が増える」と言って使わなくなる現場もありました。現場の実情に合わせて取捨選択が重要です。
プロンプトを社内で「型」として標準化するコツ
社内全員が同じ品質でChatGPTを使えるようにするには、プロンプトの「型」を共有するのが正解です。
コツ①:共有フォルダに「プロンプト集」を置く
NotionやGoogle Driveに「PLCプロンプト集」フォルダを作り、5つのプロンプトをコピペできる形で保存。新人でも10分で使い始められる状態に。
コツ②:「型」は最低限の役割定義+ルールで構成
あなたは○○エンジニアです。
ルール:
- メーカー名・機種:[ここを埋める]
- 命令語形式:[ここを埋める]
- 安全回路の検討点を末尾にメモ
[本題を投入]
このような穴埋め式テンプレートにすれば、誰でも一定品質で使える。
コツ③:失敗例も共有する
「こういうプロンプトを投げたら、こういう間違いが出た」という失敗事例も共有することで、全員が学習できます。
一次情報③:独学の限界とスクールで突破した話
🌿 現場ノート③:私が独学で詰まった3つのポイント
正直に言うと、私自身ChatGPTを最初の1年は独学でやっていました。本を5冊買って、YouTubeを毎週見て――でも、業務時間は思ったほど減りませんでした。
詰まりポイントは3つでした:
– 詰まり①:プロンプトが定型化できず、毎回ゼロから書いていた
– 詰まり②:ChatGPTとClaudeとGeminiの使い分けが感覚で曖昧
– 詰まり③:業務に組み込もうとすると社内ルール(情報漏洩リスク)に当たって止まるスクール教材で「型」を体系で入れた途端、月の業務時間が15時間減りました。
情報そのものはネットに転がっています。でも「順序立てて、業務に組み込む形で身につける」のは独学では難しい。これがスクール併用を勧める理由です。
まとめ:今日から動くべき3つの理由
理由①:5つのプロンプトをコピペで試せる
明日からの仕事で、本記事の5つのプロンプトをコピペするだけで効果実感できます。完璧を目指さず、まず1つ試すのが正解。
理由②:「ChatGPT+人間」の役割分担が分かる
ChatGPTに完全自動化させるのではなく、判断を加速する相棒として使うのが現実解。この割り切りが分かれば、活用の幅が広がります。
理由③:体系学習で年間効率が桁違い
独学で試行錯誤するより、体系的にAIスキルを身につけるほうが圧倒的に近道。月¥14,800のスクール投資で年間100時間以上のリターンが見込めます。

🌿 ChatGPTのプロンプト力を体系で身につけるなら
独学で詰まった経験のある私がたどり着いた結論:体系的なスクール学習が最短ルートでした。
PLC×ChatGPT・Claude・Geminiの使い分けを月¥14,800で全コース学び放題のスクールを、現場20年の視点で徹底比較しています。
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※本記事は2026年5月時点の情報を元に作成しています。効果には個人差があります。
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